一、いかに転がり軸受を使うか?
転がり軸受は一種の精密の機械荷重受け部品です、軸受ユーザーの希望は、機械に取り付けたベアリングが予定の使用期限内に故障しないで正常に機能を果たすことです、でも、突発の軸受の失効でユーザーに重大な損失をもたらすことがあります。大量な転がり軸受の失効ケースを分析した結果、軸受の寿命が短い或いは早く故障する原因について、一部の原因は材料の欠陥と加工によるものです、でも大部分の原因はベアリングの使用方法が正しくないためである、或いは、ベアリングの選定不当によるものです。
二、軸受故障の簡易識別方法
ベアリングを取り外ししないで、運転中の軸受が故障しているか判断できることは大事です。主な故障識別方法は下記の通りです。
1)音で故障を識別する。
音識別法の利用は豊富な経験が必要です。充分な訓練を受けて軸受の正常の音と故障の音を識別できるようになります。この仕事は専任者にお願いして担当させたほうがよい。聴音器或いは聴音棒を使って、ベアリングのケースに当てると、ベアリングの音がはっきり聞こえます。
2)作動温度で故障を識別する。
此方法属比较识别法,仅限于用在运转状态不太变化的场合。为此,必须进行温度的连续记录。出现故障时,不仅温度升高,还会出现不规则变化。
この方法は比較識別法に属する。条件として、ベアリングの温度を連続的に記録しなければならない。ベアリングが故障する時、温度が上昇するし、また不規則の変化が表れます。
3)润滑剂の状態で故障を識別する。
对润滑剂采样分析,通过其污浊程度是否混入异物或金属粉末等进行判断。该方法对不能靠近观察的轴承或大型轴承尤为有效。
潤滑剤のサンプルを取って分析する。潤滑剤の汚れの程度、異物或いは金属粉末の混入があるか、などで故障の判断をします。この方法は近くで観察できない軸受と大型軸受の識別に適応される。
三、軸受型番の表示方法
転がり軸受の呼び名の表示方法:
呼び名用途:転がり軸受の構造、サイズ、種類、精度などを代表する、呼び名は国家規格GB/T272-93で決められている。
轴承代号的组成如下表所示:
軸受呼び名の構成は下記の通り:
軸受呼び名
前置き番号 基本番号 後置番号
呼び名の構成
前置き番号――― 軸受の部品を表示する。
基本番号――― 軸受の種類とサイズなど主要特徴を表示する。
後置番号――― 軸受の精度とサイズなど主要特徴を表示する
寸法公差等級番号
深溝玉軸受とアンギュラ玉軸受は5等級(高→低)で分ける
新等級番号:P2→ P4→ P5 →P6→ P0
旧等級番号:B →C →D →E →G
円錐ころ軸受は等級で分ける(高→低)
新等级番号:P4 →P5 →P6x →P0
旧等级番号:C→ D →Ex→ G(E)
アンギュラ玉軸受は4等級で分ける(高→低)
新等级番号:P4→ P5 →P6 →P0
旧等级番号:C →D →E →G
隙間番号:
隙間番号はC1/C2/C0/C3/C4/CM/の6等級で分ける、CM隙間はモーター用軸受隙間です、C0は標準グループの隙間で表示しない。軸受の隙間選択は軸受の取付け穴、軸受と軸の嵌め合い公差及び温度を充分考えて決めるべきである。詳細はGB/T4604規格を参考してください。或いは本ホームページにお問合せください。
四、軸受のグリース注入量は多すぎてはいけない
ご承知のように、ベアリングのグリースは増ちょう剤、基油、添加剤からできている、優れた粘着性、耐磨耗性、防錆性と潤滑性を持っている、機械の耐磨耗性、耐圧力性、耐腐食性を向上できる。
ベアリング中のグリース充填量が多すぎてはいけない。グリースの量が多すぎると、無駄になりますし、有害になります。軸受けの回転速度が高いほど、危害が大きくなります。
グリースの充填量について、ベアリングの大きさによって異なりますが、一般的に、ベアリングの内部空間の50%ぐらい以下に抑えたほうがよい。ShawkiとMokhtarのテスト結果によると、転がり軸受のグリース充填量はベアリングの内部空間の20%~30%が適当であると思われる。高速回転になるほどグリース量を減らし、グリースの攪拌熱の発生を抑えます。
五、軸受の取り付け
ベアリングは取り付けを誤ると精度や寿命が低下し、機械の性能が発揮できなくなりますので、充分注意しなければなりません。
組み付け作業の手順は以下の通りです。
1、軸受及び関連部品を清浄する。
グリース入りの軸受及び両面シールド或いはゴムシール付きの軸受は取り付け前に清浄は要らない。
2、関連部品のサイズ及び仕上げ加工の状況を検査する。
3、取り付け方法
軸受取り付け方法は軸受の構造、サイズ、軸受部品との嵌め合いによって決めます。圧力は直接に締まりばめの軌道輪端面にかけるべきである、圧力は転動体にかけてはいけない。一般的にベアリングの取り付け方法は下記の方法を採用します。
a.圧入勘合
軸と内輪との間にしめしろを与えて取り付ける場合は、内輪に応じた当て金を用いてプレス或いはジャッキで静かに圧入します。圧入に際しては、ベアリングを傾けて押し込まない、保持器に力を加えない、直接叩かないことはいうまでもありません。プレスやジャッキがないときには、専用冶具を用いて、ハンマーで打ち込みます。この場合はプラスチックハンマーなどを使って、できるだけショックを和らげる配慮が必要です。
b.加熱勘合
ベアリング或いはハウジングを加熱して、軸と内輪とのしめしろ分以上に膨張させて取付ける方法です。一種の常用、省力する方法です。この方法では、必要以上にベアリング温度を上げないことが大切です。一般的に、ベアリングの加熱温度が120℃を超えないにしてください。120℃を超えると硬さが低下し(焼き戻し効果)、寿命が短くなります。
専用な加熱装置(油箱)を用いてベアリングを加熱します。自動消磁機能がない場合は、加熱後のベアリングに磁気が残り、鉄粉などを吸い付ける不具合が生じます。加熱が終わったら脱磁を行ってください。又、良質のマシン油やトランス油を入れた加熱槽を用いて、上げ底の金網上にベアリングを置いて加熱します。グリースを封入した軸受、例えば両シール、両シールド軸受は、この方法は適応できません。
4、軸受取り付け後の検査